JR安芸中野駅から徒歩2分
treatment content
診療内容について
一般皮膚科
general dermatology
アトピー性皮膚炎、湿疹、かぶれ、蕁麻疹、あせも、ニキビ、おでき、水虫、イボ、とびひ、帯状疱疹、単純性ヘルペス、虫刺され、火傷、しもやけ、赤ら顔、巻き爪、魚の目、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症などの一般皮膚科診療を行っております。手術はしておりません。
皮膚は内臓の鏡と言われます。体の中の問題に目を向けることが必要な場合もあります。当院では、個人の体質や特徴に合った漢方薬を用いて皮膚症状の改善に役立てています。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の患者さんは、皮膚のバリア機能が低下しているために、様々な刺激やアレルギー反応によって皮膚炎がおこり、かゆみのある湿疹が良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返します。
バリア機能低下には保湿剤、皮膚炎の鎮静化にはステロイドと非ステロイドの外用剤を組み合わせて治療します。皮膚炎を落ち着かせて再発させない為にはプロアクティブ療法を行います。ステロイドの使用を段階的に減らしていく方法です。
まず第1段階ではステロイドを外用して皮膚炎を鎮静化させることを目指します。十分な量を塗る事で早く確実に炎症を抑え込む事が大切です。その為には外用する際のフィンガーチップユニットの考え方でたっぷり塗り、皮膚炎が改善するのを体感していただきたいと思います。
皮膚炎が落ち着いた後には、その状態を維持する第2段階に移ります。ステロイドの外用回数を減らして、1日おきに外用します (交互塗り、1日おき塗り、と言っています)。ただし外用量は減らさないことが重要です。さらに、プロアクティブ療法に、アトピー性皮膚炎専用の非ステロイド外用剤を併用していきます。ステロイドの副作用を減らしながら、しかも再発しにくい治療を行うのです。新しく出てきた数種類のなかから患者さんに合ったものを使っていきます。
第2段階を続けて安定し落ち着けば、さらに使用頻度を減らした次の段階を目指します。ここまでくれば患者さん自身が外用法を理解されて悪化したときには外用回数を増やしたりして、上手に対応しながらあまりひどく悪化せずに過ごせるようになっていきます。
重要なのは治療の最初の第1段階でしっかり皮膚炎を鎮静化させることです。皮膚炎の状態を把握するためには、臨床症状を診察するだけでなく、炎症の程度を示すTARC値を測定することがあります。TARC値の測定は、隠れた炎症を見逃さず治療効果の判定にも役立ちます。
詳しくお話を聞きながら生活の中で考えられる様々な悪化因子を探り、改善できることを考えながら治療をすすめていきます。
多汗症
外用剤
日常の生活に支障がでるほど汗をかいて悩まれている患者さんには、近年保険診療で処方可能な外用剤が増えてきました。エクロックゲル、ラピフォートワイプ、アポハイドローションがあります。副作用に注意しながら使用します。そのほかクリーム、スティック、パウダーといった制汗剤についてはお問い合わせください。
イオントフォレーシス
当院では手足の多汗症にイオントフォレーシスを行っています。水道水の入ったトレーに手のひら、足の裏を乗せて電極に密着させて電流を流します。左右片方ずつ、刺激のない程度の通電を行います。約20分の処置を1週間間隔で行い、流す電流を徐々に増やしていきます。数回行ううちに汗の量が減ってきます。治療効果を維持するためにはその後も1~2週間毎に行ったほうが良いでしょう。作用機序としては通電により生じる水素イオンが、汗の出口を障害して汗が出にくくなるとされています。通電中には絶対に手足を電極から離さないように注意が必要です。
心臓疾患のある方や、電流を流す手足にキズのある時は行えません。保険診療ですが治療時間がかかります。
内服薬
漢方薬が有効な場合もあります。